綾町に建設される巨大鉄塔建設問題で、貴重な自然が破壊されるとして、住民投票を求める署名が提出された。
 私の家の近所にも巨大鉄塔が、密かに建設されたが、あっという間にその周辺の森林は伐採され、禿山となっている。
 電力会社の説明では、鉄塔部分のごく狭い範囲の木を伐採するというものだったが、それは嘘だった。
 たちまち鉄塔周辺は、何もない状態となった。
 自然破壊のスピードはとても速い。
 高圧電線から発する強力な電磁波の害は、十分に研究されていない。
 日本は、なぜか知らないが、どんな分野でも国際レベルよりも低い基準で公害を容認している。
 すべての数値が、国際的標準数値よりも甘いのだ。
 これは日本政府が国民の健康と生命を軽視しているとしか考えられない。
 巨大鉄塔建設の背景には、串間原子力発電所建設の準備とされている。
 住民の反対が予想されるものについては、素早く、密かに、隠れて建設しようとする。
 熊本県川辺川ダム建設も同じ事で、無用な公共工事を発注し、賄賂を送る建設会社に税金を渡すのが目的だ。
 このような汚職を放置するべきではないし、自然破壊や環境汚染を見逃すべきではない。
 日本政府は公害問題を克服したと述べているが、それは嘘で、何も解決していない。
 有明海の諫早湾不正干拓工事による、海苔養殖場自然破壊、魚介類の死滅化問題も解決していない。
 驚くべきことに、小泉内閣は、自然環境を保護する意思がまったくなく、どんどん原発を建設せよと無責任な態度をとっている。
 茨城県東海村臨界事故や、その他の多くの原発事故を無視している。
 さらには、動燃核燃料サイクル機構の汚職や、天下り犯罪についても責任をとっていない。
 こんなことは許されないことだ。
 自然は、一旦破壊されると、容易には回復しないものだ。
 貴重な動植物資源や、種の絶命回避のためにも安易で、無思慮な、環境テロはやめてもらいたい。
 そういう配慮がない者は、国や行政の首長の資格はない。