最近「国のために死ねるか?」「日本人には愛国心がない」とかよく言われてますが、国民の多くが「国のために死ぬ」心意気を持つことは軍事的に見て本当に必要なのでしょうか?

有事法制を整備して、防衛力を仮想敵国に対して抑止力となりうる程度にしておけば良いだけなのではないでしょうか?
確かに有事法制を整備するには国民の支持を取り付ける必要がありますが、別に愛国心に訴えずとも国民の生命、財産の安全を盤石にするというロジック−これはほぼすべての国民が支持するはず−だけで良いような気がするんです。

過去に行われた総力戦においては全ての国民、産業が戦争遂行のために統合される必要があり、その意味で国民全体がいわゆる「愛国心」を持っている必要があったと思いますが、少なくとも現代の日本のおかれている状況からしてかつてのような総力戦にはならないと思うのです。

ようするに一部のプロフェッショナル軍人が「国のために死ねる」覚悟で仕事に従事すればすむことで、一人一人の国民が「国のために死ねる」覚悟を持つ必要はないのではないかということです。これは警察官や消防士が場合によっては職務に殉じる覚悟を持たなければならないのと同じですね。
そもそも訓練も積んでない素人がいくら「国のために殉じる」みたいなことをいったって、現代戦においては何の意味もないんじゃないですか?