陸自最高幹部停職へ　違法射撃隠ぺい問題

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　陸上自衛隊の幹部自衛官らによる違法射撃事件が隠ぺいされた問題で、
防衛庁は事件当時の陸上幕僚監部人事部長で現在、西部方面総監の天野
良晴陸将（５６）を停職処分にする方針を固めた。天野陸将は次期陸上
幕僚長の有力候補の１人といわれる。自衛隊最高幹部の停職処分は異例
で、同陸将は辞表を提出している。ほかに当時の人事部系幹部らも重い
処分になるとみられ、処分者は全体で２０人を超える見通し。違法射撃
の事実を知りながら、自衛隊としての刑事処分や警察への通報をせずに
事件を隠ぺいさせた責任を問うもので、防衛庁は「判断ミス」という表
現で、高官の組織的隠ぺいへの関与を認めた形だ。