>>188
大昔のパリ砲とか見てもらうと分かるけど、超水平線の遠距離射撃の場合、なるべく早く空気抵抗の小さい高空に
砲弾を打ち上げた方が距離が稼げるのでどっちみち超高角射撃になる。それなら垂直に発射した後に操舵で
目標方向に振ってやっても(偏向角が小さいので)大した空力的ロスにはならない
大遠距離だと無差別戦略砲撃でもない限り榴弾ですら誘導必須になるのでどっちみち操舵は必要なんだし
なおBBとかRAPとかの細工するならこのデメリットは縮小し、積極的に揚力を活用する有翼滑空砲弾だと
むしろメリットに逆転する

上記のようにデメリットが小さい一方、旋回俯仰機構や砲身安定が不要になり給弾機構もシンプルになる分
安くて軽くて信頼性の高い砲になる。大口径砲になればなるほどこのメリットは幾何級数的に大きくなっていく
艦砲なら船内、要塞砲ならシェルター内に砲を納めて防御力の向上も狙える
反動が垂直方向なので船体で受け止めやすいってのも艦砲にとっては美味しいところ