(CNN) 米海軍は15日までに、2015年後半に就役予定の新型空母から「男子用便器」を撤去させる方針を明らかにした。
今後増えることも予想される女性乗組員を意識した平等対策であると同時に、
乗員の艦内生活の質向上や空母航行のコスト削減を狙った措置となっている。

海軍で空母の将来像や改造計画などを担当するミッター・マイヤー大尉によると、
男子用便器の排除は「ジェラルド R.フォード」級の新型空母から導入される。同級の1番艦は15年後半に就役予定。

大尉は、男子用便器の除去で空母内の手洗い所の性別利用の指定がより簡単になり、
乗組員数の性別構成の変化への対応の助けにもなると説明。男性用の便器の設置はスペースの無駄とも言い切っている。

米海軍の戦闘艦艇への女性乗組員の配置は1994年から始まった。現在配備される空母の大半は同年前に就航している。

男子用便器の追放の背景には、排出菅がトイレをつまらせて悪臭の原因となり、
それだけ修理維持のコストがかさむこともある。米海軍の機関紙「Navy Times」によると、
空母の一部乗組員は男子用便器の清掃や維持は難儀な作業のため撤去の方針を歓迎している。
http://www.cnn.co.jp/usa/30007350.html
フォード級の新型空母の完成予想図=米海軍提供
http://www.cnn.co.jp/images/cnn/2012/07/15/16/42/24/gerald-r-ford-aircraft-carrier.jpg
http://osaka.yomiuri.co.jp/photo/20120714-998781-1-L.jpg