第一次大戦にヒトラーが戦死して、ナチスが台頭しなかった世界。
昭和十四年九月にソ連が失地回復目的で、ポーランドとルーマニアに同時侵攻。
全土が占領されたポーランドとルーマニアは領土を割譲された上、共産政権下に置かれる。
ソ連は更にフィンランドとブルガリアに進出しようとするが、危機感を抱いた英仏独が先手を打ち、
フィンランドやバルカン諸国との間に相互援助条約を締結したため断念せざるを得なくなる。
そこでソ連は東に活路を見出し、支那事変の泥沼に浸かっている日本に目を付ける。
スターリンは対日戦であれば西欧や合衆国の介入を避けられると判断。
昭和十五年四月に満州・朝鮮、翌五月には南樺太への侵攻を開始する。
国際的に孤立し、窮地に追い込まれた日本はどう足掻いていくか。