「エジプトはスエズの賜物である」とマルコポーロは東方見聞録に書いた。
古代エジプト時代からローマ帝国時代、更には現代に至るまで、スエズ運河は存在し続け、
地中海からインド洋、更には日本やオーストラリアまでヴェネツィアやジェノヴァの商人は
中世、十字軍の時代には赴いていた。エジプトはスエズ運河の通行料で莫大な富を築いてきた。

元寇に際し、フビライカンはインド洋等で航海の経験を豊富に積んだマルコポーロらの
イタリア商人の多数の協力を得ることに成功し、当時最高峰の船団の建造に成功した。
台風等が来ても、そうやすやすとは難破しない大船団を前にして、北条時宗らは徹底抗戦を決意する。
神風なくしても、日本は守れるか。