日本にとっては元々ワシントン条約の抜け穴で、六六艦隊時代の装甲巡洋艦的
な戦艦の補助戦力としての役割を、もう一度重巡に期待してみたわけだろう。
第二艦隊の基幹戦力だし。

重巡の決戦前夜の夜戦における、味方水雷戦隊の突入路啓開火力支援任務は
漸減邀撃戦術のある段階での話だね。
軽巡は水雷戦隊の旗艦と言うか、敵火力吸引というか弾除けとも言うか。

しかし翌主力同士の決戦では、戦艦の護衛に副砲火力的な重巡はいらなかった
のかね。というか戦艦の機動副砲的な役割は、帝国海軍の重巡は一度も期待さ
れなかったんだろうか。