>>90
例えばソ連の対日参戦のための宣戦布告の場合…。

駐ソ大使佐藤尚武がクレムリンに呼びつけられたのがモスクワ時間八月八日午後五時すぎ。
(日本時間午後十一時過ぎ)
面会したソ連大使モロトフはその場で対日宣戦布告文を朗読して佐藤大使に手渡してます。
内容的には
「日本がポツダム宣言受諾を拒否したことでソ連の和平仲介は意味を失った。
ソ連政府は連合軍諸国の要請するところに従い、無条件降伏を拒否したことで
ドイツ国民が味わった危険と破壊から日本国民を回避させるために日本と戦争状態に入る」
と言った主旨のものです。

佐藤大使は即この内容を東京に打電しようとしますが、大使館の電話回線はすべて切断されて
折、無線機すらGPUに没収されていました。
このため、通常の国際電報を使用して東京に打電することになってしましました。

総指揮官ワシレフスキー元帥が全軍に命令を出したのは(日本時間)八月九日午前零時過ぎでした。