>>385>>386
実際に実現するかどうかは別としてね、
政権交代が現実に起こりうるという期待を政治過程の全アクターが共有すればいいのよ。
今まではさ、予見可能な将来に渡って自民党政権が続くという期待があったから
地方や利益団体の陳情は全部自民党に向かったのだし官僚機構も自民党と一体化した
政策形成過程を築いた。一党優位体制のもと政官業の癒着が増えた所以ね。
ところがイギリスみたいに定期的に政権交代が起こるという期待を各アクターが
有するようになれば、官僚は一方の政党に肩入れすると政権が交代した後に不利益を
味わわされるリスクを抱えるようになるから、基本的に両政党に対して等距離外交を
採るようになる。イギリスの中立的な官僚制はこういう経験則から生まれたそうだ。
日本でも一党優位体制が終了すれば以前のような政官業の関係は維持できなくなるよ。