また名前欄に記入し忘れた。>>383も俺です。

>>384
新しい人材の受け皿。これに尽きる。
例えばこれまで若い中央官僚・会社員・専門職等が自民党から出馬しようと思っても、
その選挙区に地縁・血縁がないと自民党の集票ネットワークに上手く入り込めなかった。
一度その選挙区に自民党議員の後援会が出来上がってしまうと現職優先の慣行から
新しい候補者はなかなか出馬できないし、現職が引退する場合でも後援会は基本的に
議員個人の所有物(属人的な組織)だから赤の他人が引き継ぐことは難しいし珍しい。
自民党に二世議員が多いのはこのため。前の議員の後援会を血縁者や姻戚者が引き継ぐわけ。

また、仮に若くて能力のある新人が自民党から出馬・当選できても、自民党には
当選回数による年功序列があるから若手はなかなか日の目を見られないという問題がある。
当選8回(平沼とか古賀とか)くらいになってようやく総裁候補と見られる世界だから
当選1・2回の議員なんてヒヨっ子扱いされて終わり。どんなに前職で実力があってもね。

この2つの理由から、政界に進出しようと考えている若くて意欲のある人材は民主党から
出馬することが多くなった。例えば官僚出身者。昔だったら自民党から立候補してたような
若手官僚が新人でも活躍の場がある民主党から衆院議員になる例がかなり増えている。
財務省出身の民主党若手議員が委員会審議であまりに鋭い質問をするもんだから
休憩時間に自民党議員が「何で君うちから出なかったの?」と聞いた例とか新聞に出てた。
もちろん今でも自民党から出馬する官僚出身者は少なくないけど、そういうケースって
本省局長クラスを経験していて既に関係業界と強い繋がりがある人が多い。
対照的に民主党に多いのは40歳前後の課長補佐くらいで霞ヶ関の限界を感じて
政治の世界に転じようとする人。他にも大手企業の会社員とか今まで自民党の人脈とは
縁がなかった若い人材が民主党を通じて政界進出する例が最近よく見受けられるよ。

そんで、今や民主党の衆議院議員のうち8割が(55年体制が崩壊した)1993年以降に
当選した人なんだ。他党に属した経験のない、民主党生え抜きの衆院議員は全体の6割。
自民党長期政権の中で硬直化した人材リクルート・システムの刷新を民主党が担ってる。