特に今回の選挙で、勝利を何を以て勝利と為すかという定義で
またもめると思う。
つまり郵政反対派の現職議員はほとんどが当選してもその勢力は
元々がマイノリティであるわけで、郵政反対派は当然ほぼ議席を
保てたことで勝利とし、小泉政権の方は元々の絶対数の多さで
勝利を喧伝するといういつものパターンになると思うけど。

ただその場合選挙で勝った後でも構図は何も変わらない。
つまり郵政を審議しようとすると徹底抗戦する派が出てきてやはり
審議が難航することが予見されるわけであって。政治に絶対は
無いし、解散をしてある程度の信を得たからと言ってそれなら反対派が
おとなしく言うことを聞くかどうかは微妙。そう何度も解散なんてできないし、
逆にカードが尽きたのを見透かした上で抗戦を徹底する方針に転じることは
容易に予見できる。解散と言うのはあくまでも選挙で反対派を完全に
粛正できることを前提としているわけであって。今回はその見込みが
立てにくい。国民の総意というものがどこにあるとしても、今回選挙で
勝たないといけない地区と言うのはまさしく地方にあるわけで(元々都市部は
郵政改革反対派はそれほど数は多くないはず)、そこでの選挙決戦を
しても支持を得ることが難しいことはどうにも動かせないわけで。
造反した議員がどの選挙区出身かということをつぶさに承知しているわけでは
ないけれども、都市で勝つことはもちろん地方で勝つことが求められるわけで、
地方での戦いは元々小泉政権は得意ではない。