「暮らしの手帳」が、実家での愛読書で
佳苗の母親よりひと時代前、ふた時代前での、いい家の奥様の定期購読書籍だったからね。

登場する奥様は全て専業主婦で、家事のプロフェッショナルで、女たるものこうであらねばならぬ!の
価値観強制主義にみちみちてた雑誌だから、
暮らしの手帳の文体が佳苗の文章構成の基本だなと 同じく母が定期購読したのを読んでた私は感じるわ。
なんかすごくそっくりなの。本の基本思想と佳苗が他の女を見下すポイントや「勝った」とかちどきあげるポイントが
暮らしの手帳の編集理念そのまま。

だから佳苗に対してみんなが抱く「老けすぎてる」「価値観が古すぎる」の理由わかる。現在なら80や90の老婆の価値観してるの。
佳苗が人生で一番読み込んだ雑誌って、暮らしの手帳だけなんだよ。