角田元被告いとこ、二審も無期=尼崎連続変死―大阪高裁
時事通信 3/17(金) 16:31配信

兵庫県尼崎市の連続変死事件で3件の殺人罪などに問われた李正則被告(42)の控訴審判決で、大阪高裁(笹野明義裁判長)は
17日、無期懲役とした一審神戸地裁の裁判員裁判判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。

李被告は、事件の首謀者とされ勾留中に自殺した角田美代子元被告=当時(64)=の戸籍上のいとこ。

弁護側は殺意を否定するなどしていたが、笹野裁判長は一審判決をほぼ踏襲し、殺意を認定。「角田元被告の右腕とも言うべき重要な役割を果たした」と指摘した。

判決によると、李被告は角田元被告らと共謀し、元被告の義妹の夫
角田久芳さん=当時(51)=を沖縄県の景勝地「万座毛」で2005年、転落死に見せ掛けて殺害し生命保険金計5000万円をだまし取った。
08年には同居していた仲島茉莉子さん=同(26)=を、11年には久芳さんの弟橋本次郎さん=同(53)=を尼崎市のマンションのベランダ物置に監禁し暴行するなどして殺害した。