★無期受刑者、進む「終身刑」化 仮釈放8年連続1桁
http://www.asahi.com/articles/ASGBX5JHMGBXUTIL03K.html
無期懲役刑が「終身刑」につながる傾向が進んでいる。
昨年1年間に仮釈放された無期懲役の受刑者は8人で、8年連続で1桁となった。
1990年代はほぼ2桁で推移していた。8人の刑務所の平均在所期間は31年2カ月。
10年前から約8年、20年前からは13年延びた。
一方で、刑務所内で死亡した無期懲役の受刑者は昨年14人で、5年連続で2桁となった。

日本に終身刑はない。無期懲役刑と終身刑の違いは仮釈放の有無だが、事実上の終身刑として
刑務所で最期を迎える受刑者が増えている形だ。
法務省が28日に公表した無期懲役の受刑者に関するまとめで分かった。89年以降の統計でみると、
仮釈放された受刑者の人数は91年に34人にのぼるなど、98年までほぼ2桁で推移。
平均在所期間も20年前後だった


★仮釈放、生きる理由だった 刑務所30年、元無期受刑者
http://www.asahi.com/articles/ASGBX5JHNGBXUTIL03L.html
無期懲役の判決を受け、仮釈放されることなく、刑務所のなかで「最期」
を迎える受刑者が増えている。社会で厳罰化の傾向が強まり、刑期が長期化
しているためだ。ただ、「事実上の終身刑だ」と問題視する声もある。

無期受刑者、進む「終身刑」化 仮釈放8年連続1桁
昨年のある朝。8人が過ごす刑務所の雑居房で、60代の男性は居残りを命じられた。
ほかの受刑者がいなくなると、刑務官が言った。「荷物をまとめろ。仮釈放、決まったから」。
体が震え、涙が出た。
東北生まれ。30年以上前、借金を申し込んだ相手に断られ、コードで首を絞めて殺害、現金を奪った。
強盗殺人罪で無期懲役判決を言い渡された。