酒瓶の中で帆船の模型を組立てる様にはいかないので、
貯槽の中へは物理的には入れないという前提は否定されるものです。
営業マン氏は実際、貯槽の中で発見されているので、
物理的には入れないという前提に固執するならば、
何らかの状況で死亡していた彼は、貯槽の中で発見されたという虚構が作られたのだ、
という要領を得ない陰謀ネタとして語る他はありません。
あるいは、彼は元から存在しなかったという、単純無意味な思い込みに縋るしかないでしょう。

貯槽の中で死体が発見されたという虚構がなされた事について、
辻褄の合う理由が語られるならば、リアルなフィクションとしては、
評価されても然るべきですが、それは、実在している事件とは、何の関係もない事です。