2009年7月24日に、岐阜県郡上市高鷲町のひるがの高原キャンプ場で、愛知県常滑市の常滑西小学校、下村まなみさん(当時5年、11)が行方不明になってから、1年がたとうとしています。
 2010年7月1日のフジテレビ『とくダネ!』で、母・益代さんがVTR取材に答え、心境を語りました。

まなみさんは、学校の泊まりがけの野外授業2日目の午前。夜の肝試しコースの下見中に、クラスメートから遅れて歩いていて行方不明になりました。
 番組では、まなみさんがダウン症であること、成長が遅く小柄であることもナレーションで紹介され、4年生の運動会で最前列で笑顔で手を振るビデオも放映されました。

 自宅を訪ねた番組リポーターに、母・益代さんは、まなみさんが身につけていた黄色い帽子と靴を入れて保管しているポリ袋を見せて、本人のにおいを保存して、今後の(警察犬などの)捜索に生かしたいと語ります。
 家族構成は、まなみさん、2人のお姉さん、祖母、益代さんと紹介され、祖母は「いつ帰ってきてもすぐ食べられるように、(好きなハンバーグを)作ります」といいます。
 益代さんは、「お姉ちゃんたち2人の生活も大切」と、きょうだいへの心配りもみせます。

取材カメラは、益代さんの友人が昨年10月に立ち上げた「情報交換会」の場へもはいります。常滑市の教育委員や友人たちが集まって、捜索ポスターの掲示状況などの資料を前に話し合います。

 益代さんは、「続く限りやっていきたい。(捜索の)ポスターを配るとか」、「お帰りと言いたい。長いキャンプに行ってたと…」と涙を浮かべながら、現在の心境を語りました。

当時の岐阜県警の発表や報道によりますと、まなみさんは身長約120センチのやせ型。当日は、袖部分が水色の薄いピンクの長袖、ピンクの長ズボンを着用。短めの髪の左右をゴムで留め、名前の書かれた赤いストラップを首から下げていました。