香川県満濃池死体遺棄事件

30年程前の話。
当時水不足が凄く、香川県では貯水池である溜池の満濃池も日照り続きで干上がってしまったんです。
その干上がった溜池から一体の死体が発見されました。
見つかった時はすでに白骨化していて、装飾品から女性と判明。
その後犯人と思われる人物が自首し、スピード解決と、思われたんですが。
これは実際に取り調べをした刑事さんが、聞いた話だそうです。

犯人は警察に
『助けてくれ!!』
…そう言って転がり込んで来たらしいんです。それで話を聞いてるうちに
「俺がやったんです」
と自供を始めたんでその場で逮捕し、取調べがはじまったんですが、内容はこうです。

三角関係の縺れから彼女を殺害し、溜池に紐ではなく腐らないようにビニールテープでグルグル巻きにして重りを使って浮き上がらないように溜池の中央付近にしずめたんです。
その後、何食わぬ顔で家へと帰ったんですが、ドアを開けた瞬間から、異変が始まったそうです。
開けた時、誰かに後ろから呼ばれたんで、びくつきながら振り返るとそこには先ほど沈めたばかりの彼女が立っていました!!!
腰を抜かしその場に倒れ込んだ犯人に向かい彼女は泣きそうな顔で歩いてきたそうです。
そして目の前で消えた。
犯人は恐れおののき地べたを這うようにして部屋の中に逃げ込んで、発案者の彼女Aに助けを求めたんです。
彼女Aはすぐに駆け寄り犯人の前に立ちました。犯人は半分泣いてる状態で、彼女Aにしがみつき顔を見た瞬間、彼女Aの顔が沈めた彼女の顔に見えて、叫びながら突き飛ばした。
彼女Aを沈めた彼女と恐怖のあまり見間違え突き飛ばした犯人は、自分の部屋に逃げ込んだんですが、耳元で水の音がする。
振り返るとそこにはづぶぬれの女が…。
犯人はこの先何ヶ月もの間霊に悩まされつづけ半狂乱になり、彼女Aもまた同じ様に取り憑かれてしまい心労のあまり亡くなったそうです。
その後、ニュースを見て、この際罪を償い許しを乞おうと考えた犯人は、即座に出頭したんですが…
牢屋に入ってもジ−ッと鉄格子の外から睨み、ほくそえむ彼女が犯人から離れることはなかったそうです。
僕の聞いた話はここまでです。その後の話を僕は知りませんが…


多分・・・。


男性 36歳 大阪