歴史上、これに近い仲間殺しは新撰組の隊士切腹強要だ。
「革命戦士」化=共産主義化を士道、銃を刀と置き換えてみたらいい。
新撰組も寄せ集めの集団だから、強力な武士団を作りたい指導部は、
わざわざ赤穂浪士風の討ち入り装束デザインの羽織を隊士に着せて
覚悟を促し、斬り込みで臆したり、少しでも侍にふさわしくないと
見れば「士道不覚悟」を理由に切腹させたり、誘い出して斬った。
連中は組織の存立が危ういとみて旧指導部を粛清したり内ゲバも
やっている。理想の純化が激しいので現実の仲間への許容度が狭い。

坂口はこれを、毛沢東の「革命は銃口から生まれる」の言葉を地で
行くものであり「理論的凶器」と呼んでいるが、それが山岳ベース
の浮世離れした空間でより一層に純化されて炸裂したってことかな。
むろん、全体像はなお、永田洋子のかかわりや居合わせた他のメン
バーの行動も検証しないと分からない。