今、坂口弘氏著「あさま山荘1972」(上)(下)(続)三冊を読み終えたところです。

すごいな、これ。

連合赤軍事件の研究者なら、絶対に目を通すべき第一級資料でしょ。この位置づけは永久に続くはず。理由は、

@網羅的であること。網羅的とは、自分の目を通した直接の体験だけでなく、関係者以外には入手が困難なレアーな資料
から公知の情報まで細大漏らさず駆使して事件内容を述べていること。

A印旛沼事件→山岳ベース事件→あさま山荘事件の全てに関った当事者によって生々しく、ド迫力を持って書かれていること。

B主観に陥らず、常に客観性を失わない姿勢で書かれていること。

C山岳ベースで作動していた殺人マシンの仕組みを詳細に解明していること。(但し、この解答は時代の変遷によって新たな
解釈も有り得るとしている)

獄中と言う環境で、良くぞ、これだけのものを書いたと思うし、何よりも、坂口氏の高い知性に驚くわ。