首なし夫婦遺体16年、情報呼びかけ 岡山、時効撤廃1年
2011.4.27
 平成7年4月、岡山県倉敷市で夫婦が自宅で殺害された事件から16年となるのに合わせ、岡山県警は27日、現場近くの駅で情報提供を求めるチラシを配布した。

 事件は昨年4月28日午前0時に時効が成立するところだったが、同27日に殺人罪などの公訴時効を廃止する改正刑事訴訟法が成立、即日施行されたため捜査が継続された。しかし県警によると、この1年で寄せられた情報は1件だけという。

 県警はチラシ千枚を用意。現場に近いJR上の町駅と児島駅で警察官15人が通勤する人らに手渡した。無職の男性(72)は「事件があって怖かったのを覚えている。家族にはそもそも時効はない。犯人が見つかればなんぼか救われると思う」と話した。

 事件は7年4月28日未明、倉敷市児島の農業、角南春彦さん=当時(70)=方が全焼、焼け跡から角南さんと妻の翠さん=同(66)=が首を切断された姿で見つかった。頭部は見つかっていない。