◇「改めて怒りわく」…「東電OL殺人事件」の著者でノンフィクション作家の佐野眞一さんの話

 初めからずっと冤罪だと思っていたし(有罪の根拠となった)DNA型鑑定もいいかげんだと
著書に書いてきた。やっと再審の道が開けてよかったと思うが、有罪判決を出した東京高裁
の裁判官は、どう申し開きができるのか。DNA型鑑定を証拠として犯罪者に仕立て上げると
いう手法は完璧に崩れた。マイナリ受刑者はいま横浜刑務所にいる。奥さんも娘さんも何度
も何度もネパールから泣きの涙で日本へ通った。事件から14年の歳月を司法はどう補償
するのか。改めて怒りがわく。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110721k0000e040078000c.html