家に帰ると、居間でCの父親と少女が話をしていた。
「じゃ、帰ることにしたのね。
お母さんが心配しているでしょうから、すぐ家に「これから帰る」と電話しなさい」
「いいんです。前にも電話してますから」
「それじゃ、そこまで送って行くわ」
「1人で帰れますから・・・」
「タクシー代もってる?あげましょうか」
「あります。大丈夫です」
「そう、まっすぐ帰りなさいね」
「わかりました」
少女はそう言って玄関に出た。
が、外にはBとCの兄が待機しており、
純子さんを帰すかどうかAと相談するため公園で待つ。
両親が寝静まるのを待って電柱をよじのぼり二階のCの部屋に戻る。