サノヤに現れた犯人はもうのっけから「サツに言ったやろ、そこに二人いるやないか。」
と言っている。現れてから数分後に張り込みの気配を感じて逃走したのではない。
次姉の自殺は警察の思うがままの偽証を続けた自分と長兄への自責と、
犯人ではない石川一雄が死刑判決になった事によるものであり、善枝さんが殺された事自体に
責任を感じていたわけではない。
偽札を持って行ったのは長兄の意志であり、それが原因でサノヤに立つのを拒んだわけじゃない。
「男なら出てきなさいよ」と言われた犯人は、純粋な「男」ではなかったために
出ていけなかった。
次姉には女言葉で文章を書く趣味は無いし、意味不明はポエムも書かない。