小林久三氏は事件推理としては、全然当たっていないことが多い。

帝銀事件、サリン事件等を例にとると、
「トゥナイト」には小林久三と「追跡・帝銀事件」を上梓した
ばかりの和多田進も出ていた。
その後、小林は和多田に無断で同書を元ネタに月刊誌に
「マッカーサー暗殺計画」(笑)なるノンフィクションを発表。
それを読んだ和多田が激怒して訴訟をほのめかすも、
結局、小林が謝罪し、単行本化しないことを条件に和解。

その後、「追跡・帝銀事件」は佐伯省氏のレクチャーにより
書かれたことを佐伯氏が暴露。
佐伯氏は自分に何の相談もなく和多田氏が「追跡・帝銀事件」
の改訂版を出版し、しかも今度はペンネームでなく本名で
出したことに不快感を持っている旨、自書で公表するという
なんとも複雑な人間関係・・・

小林大先生はオウム事件や連続幼女誘拐殺人事件でも
珍説を公表して失笑を買ったが、帝銀事件でも独自の
トンデモ推理を展開していたね。

曰く「GHQ内部でマッカーサー暗殺計画があり、その計画から
眼をそらすために、帝銀事件は計画された・・・」

生活のためにいかがわしい売文家業をやっている人間は
ゴマンといるが、大先生は自身の「推理」を本気で真実と
サッカクしておられる節があって、なんとも痛々しい限り。

小林氏は推理作家としては面白いんだけど、
現実的な推理がトンデモなのが痛いです。

川崎の竹やぶ億単位の拾得物の推理も、思いっきり
はずれてました。

小林はサリン事件のとき、オウムの連中に「あなたたちがやったとは思えない」とオウムが陥れられたような陰謀論を宣ってたな。

公証役場事務長拉致事件や亀戸異臭事件では
某S学会の関与をほのめかしたりしていたし、坂本弁護士
事件では「EXテレビ」で「犯人はオウムではない」と断定
していたりした。なんとも罪深いお方。