15歳少年　初の逆送　―福島の強盗強姦事件
2002年9月2日、福島県郡山市内で起きた強盗、強姦事件は発生時、殆んど報道もされ無かったが、逮捕された服部英之(当時15)の扱いをめぐり歴史的判断が下された。
「刑事処分が相当」と検察へ逆送致されたのだ。2001年4四月の少年法改正で、刑事罰の対象年齢が16歳から14歳に引き下げられ初適用となった。
狙われたのは以前、中島被告が新聞の勧誘に訪れたことがある女性だった。
国分榮太(当時16)も勧誘と称して女性宅を訪れている。
事件前日、金に窮した中島被告が少年等を呼び出し「オートバイを盗もう」と持ちかけた。その席で、国分が「（女性が）かわいかった。レイプしたい」と口にした。
翌2日、バイク盗をするために郡山市内へ向かう電車内で、中島被告が、予定を変更して女性を襲うことを提案、三人は女性宅に向かった。
事件後、女性を診断した警察医は「この女性は地獄を見た、と思った。強姦の被害者を多く診たが、ここまでひどい（被害に遭った）人は見たことがない」と証言している。