7月4日 国鉄職員にリストラ(第一次)を通告した。
7月5日 国鉄総裁が行方不明
7月6日 死体で発見される

普通誰の犯行だと思う?共産党や左派労働組合でしょう。リストラされる側の犯行だと思うでしょう。
当時の人達もそう思ったのです。ほとんどが左派側の犯行だと思った。
そして共産党は自殺説を主張していた。つまり他殺だと自分達の犯行だと思われるから。

当然、当時下山総裁が殺害されれば、共産党や左派労組側の犯行と思われていた。
これは当時の常識だった。当然、共産党や左派労組も理解していた。
GHQ側や政府側はそういう状況が望ましかった。

ではどうして「GHQ側の謀略」であるなら、「他殺」に仕向けなかったのか?
「他殺」にしなければ、共産党側のせいにできないでしょう。
わざわざGHQ側が「替え玉」をたてれば、自殺論が大勢になるでしょう。
実際、警察が自殺論に傾くのは「大勢の目撃証言があるから」です。

もし「GHQ側の謀略」であれば、他殺に誘導するでしょう。
「完璧」とか以前に、「替え玉」をたてるのは「計画」としておかしいですよ。

やはり下山総裁は自殺だと考えるのが自然だと思う。