>>386
賢治『悔しいのは誰でもそう思う。でも思うだけじゃダメだ。お前たちそれでどうしたいんだ、どうしたいんだ!』
森田『(立ち上がり)勝ちたいです!』
田村『相模一高に勝ちたいです!』
賢治『ちょっと待て。相模一高はたったいま109点も取られた相手だぞ!』
玉川『仇を取りたいんです!』
(部員)『一高がなんだってんだ!』
次々と部員が叫びながら立ち上がる。
賢治『しかしな、一高に勝つためには、並大抵の努力じゃ勝てないんだぞ!血ヘドを吐いて死ぬほどの練習をしなきゃならん!』
森田『はい、やります!』
賢治『誰も助けてくれるわけじゃない。どんなに苦しくても言い訳はきかないんだぞ!お前たちそれでも勝ちたいか!』
玉川『勝ちたいです!勝ちたいよぉ』
やります、お願いします、頑張ります・・・部員たちが次々と叫ぶ。

 これほどの熱情が、ひとりひとりに秘められていようとは。賢治の胸に感動が突き上げた。

賢治『よーし、よく言った。俺が必ず勝たせてやる!』
(部員たち)『先生・・・』
賢治
「そのために俺はこれからお前たちを殴る!いいか、殴られた痛みなど三日で消える。だがな、今日の悔しさだけは絶対に忘れるなよ!森田、頑張れよ!よし、歯を食いしばれ