tarpittingに一部誤解がある人もいるっぽいので念為説明。
メールをサーバが受信する際のSMTP接続時に、返答を返すまでに少し遅延を掛けて
相手を「じらす」と、そんな反応遅いところはもういいわ、と送信者(この場合はスパムや
ウイルスの送信社)が勝手に接続を切ってくれる、というものです。
こちらからの送信時には遅延は掛けません。

Postfixだと、同時接続数も設定できますが、同一IPからの同時接続数も設定できるため
tarpittingで1通当たりの送信に時間が掛かっても、たいていの場合は同一IPからの
同時接続数で制限がかかって、プロセス数の爆発が起り、他のメールが受けられなくなる
ということは起きないと思います。
でも、同時接続数は現在の運用値よりも増やしたほうが良いでしょうね。

あと、実際に運用する場合は、DNSBLや動的ドメイン名っぽい条件に引っかかった所だけ
掛けるとすることで、ほとんどの「正しい」メールサーバからの接続は遅延させないため
正しいメールについてはほとんどの場合遅延を掛けないで済みます。


…という前提で、tarpitting掛けることに対して不満とか不安ってありますか?
自分はgreylistingだって掛けていいじゃん、と思っていたんですが、送信側に負担が有るし
greylistingで弾かれてしまう「正しい」メールサーバもある、ということで、tarpittingにするのが
ベターだという考えに変わったんですが、見落としている問題点がないか知りたいので
意見を聞かせてください。
とりあえず、標準よりもタイムアウトをだいぶ短くしている場合、そのサーバからはメールが
受け取れない、という問題点があります。そういう運用をしているところは多いでしょうか。