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プリティーオールフレンズの「抱き枕」が許されない理由
https://wezz-y.com/archives/57414
今回の件について、筆者は批判のメールをICREAに送った『プリパラ』ファンの一人である。
やはり公式から販売してよい商品であるとは考えない。
「女児向けアニメが」「公式に」「成人向けの」「性的な抱き枕カバー」を発売したことを問題視しているからである。

子ども向けアニメには非常に大きな社会的役割がある。それは子どもの自己認識/他者認識の形成に深く影響を与えることだ。

「レプリゼンテーション」という考え方がある。「自分を代表(=レプリゼント)する者」がいかに表象されているのかを、
社会的なメッセージとして受け取ることだ。この発想は自覚の有無に関わらず存在する。

女児アニメのキャラクターを用いて公式が性的な商品を出す行為は、この社会的意義に対して
無責任であると言わざるを得ない。子どもの性的客体化を容認するのと同義だ。

「性的なシーン」の例に挙げられたのは、49話「いもうとよ」である。アイドルのマネージャーであるクマ(声もパーソナリティも完全に成人男性だが、
見た目はクマのマスコット)が、同じくマネージャー業をするウサギ(クマ同様見た目以外はほぼ成人男性)の妹・ウサチャをそそのかし、
相手が妹だとは分かっていないウサギを性的に籠絡させるという、きわどい一幕だ。妹を「ネコ姉さん」(ウサギとクマが懸想するネコで、
パーソナリティは成人女性)だと思い込み、ねこじゃらしで体を愛撫されて喘ぐウサギの姿に、筆者は「私は何を見せられているんだ……?」と驚愕した記憶がある。

制作サイドには作品が社会の中で果たす役割について、あらためて熟考してもらいたい。
「公式」から発売することの意味は、決して軽くない。