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ゴブリンスレイヤーはラノベの明日を奈落に落とす糞アニメ57.1

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0001名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 14:50:25.91ID:PbRGOoHY0
なろうよりはマシなのか、なろうと同等なのか、それとも実態はなろう未満なのか。
いろんな意味で他のラノベとは違う、リアルでハード(笑)な本格ダークファンタジー!(自称)
http://togetter.c●m/il/9561173

ゴブスレ作者サイドはTRPGの味方ではない・・・
「TRPG版の制作終わった? じゃあお前らは用済みなw TRPGごと潰れてどうぞw」
http://www.matolabel.n●t/archivies/700636368.html

       ↓ ◆CoNaNQHQik 蝸牛くも
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   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \  ほんとは小説家になろうで書きたいんだお…
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  /  o゚⌒   ⌒゚o  \ でもなろう読者は俺TUEEEEE物しか評価してくれないお…
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ゴブリンスレイヤーは考察されたくない糞アニメ56
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/anime2/1562821566/
おいコラ
0025名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 17:07:36.90ID:Chowq+ND0
DVDネタ、令嬢騎士vs小鬼聖騎士(※ 5巻P42以降)


「さあ、用意はできていますわね!」
彼女はしなやかな腰に手を当て、胸を強調する傲慢な仕草で、巣穴に突剣を突き付けた。
「ゴブリンを、兵糧攻めにしてやりましょう!」
それが、一週間前のことだ。

なるほど、小鬼どもの坑道を突き止めて、その前に防御柵を巡らせたのは良かった。
天幕を構え、火を焚いて暖を取り、待ち伏せる備えを整えたのも、特に間違いはない。
「小鬼どもが村を襲うということは、蓄えが不足しているということでしょう?」
と、令嬢騎士は自信をたっぷりと滲ませて言ったものだ。
「間抜けな生き物なんですわよ。きっと数日でしびれを切らして、飛び出てきますわ」

実際、その通りではあった。
突如として洞窟の入り口を塞いだ柵を壊そうとした小鬼どもを狙い、数匹。
幾日か後に、飢えた個体が数匹飛び出してきたところを叩いて、これも仕留めた。

順風漫歩だった、そう言っても良いだろう。
危険を冒さずに、最低限の労力で、鮮やかに依頼をこなす。
それは遍く駆け出し冒険者が、白金等級の勇者になるのと同じく、夢見る行為だ。

しかし、それで済むならば、ゴブリン退治が「冒険」などとは呼ばれまい。
ここは北方。氷河さえ近い、極寒の…言葉持つ者の領域外である。
0026名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 17:08:22.70ID:Chowq+ND0
吐く息は白くなる端から水となって肌を焼き、凍り付いた睫毛は瞬きの度に音を立てた。
武具は冷え切って重たく、体力は日に日に奪われ、娯楽の類はほとんどない。
五人の冒険者には令嬢騎士の他、女性が二人いたが、もちろん男たちは弁えていた。
故に、彼らは食べることで気を紛らわせ、体力を補おうとする。致し方のない流れでは、あった。
しかし装備に柵、防寒具の類まで加えた大荷物。個々で運べる糧秣は、たかが知れている。

一行には猟師の心得を持つ者もいたが、五つ分の獲物を安定して獲れるとは限らない。
そもそも、矢の類は消耗品だ。突き刺さったものを回収して再利用するとしても…。

そして、まず最初に水が尽きた。
悪いことに彼女たちはまず、氷や雪をそのまま食べて腹を下し、さらに消耗を強いられていた。
彼女らは愚かではない。手間でも何でも、火にかけて溶かすよう心がける。
必然、次は燃料が不足する。
食料は乏しく、水はなくなり、暖を取ることも困難。
かくて令嬢騎士が練り上げた大胆不敵な作戦は、儚くも崩れ去った。

しかし今更討伐を諦めるなどというのは馬鹿げている。
なにしろ敵はゴブリン。最弱の怪物。初心者向けの相手。最初の冒険。
それを相手取って戦わずして敗北、逃走するなんて認められるわけもない。

(その後仲間にいびられ、物乞いに行かされるが略)
0027名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 17:09:44.68ID:Chowq+ND0
その上で、ようやく戻った村で彼女が歓迎されたか。
「おお、冒険者殿、戻られましたか!して、首尾は……?」
それが、その…」
「よもや、どなたかお怪我でもされたので?」
「いえ、まだ……戦って、いませんの」
「なんと…」
「それで、食料を、少し分けてくださらないかしら?」

答えは否であった。
はたして、村長の…そして村人たちの心境は、いかほどであったろう。

頼みの綱と呼び寄せた冒険者たちが、数週間 を経て、未だ何も為していないとは!
そればかりか食料を、燃料を、飲み水を、もっと分けてくれなどと……!

5人の武装した若者を長期間養える余裕があれば、逐一冒険者に依頼するものか。
自分たちの越冬でさえ困難なのだ。冒険者たちへの支援は渋いものになった。
それでも僅かばかり心ばかり、品物を融通してもらえたのは幸運と言えたろう。

(帰る道中3ページ長文で自分語りするので略)
0028名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 17:10:20.70ID:Chowq+ND0
「……謝らなくては、いけませんわね」
仲間に対してなのか、それとも家族に対してなのか。
わからぬまま、けれど確かな謙虚さを胸に抱いて、令嬢騎士は目を閉じた。
うつら、うつら。精神が緩めば、疲労は押し掛かり、まどろむのは必然だろう。
なればこそ、彼女はそれが何か、すぐには気づくことはできなかった。

べしゃり、と。湿ったものが叩きつけられる音。
風が吹いたか天幕がめくれ、焚火の傍に落ちたもの。
身を起こして四つ這いになった令嬢騎士はそれをしげしげと眺めた。

「……? なに、かしら」

耳であった。
只人のものではない。
半ばから無残に引き千切られた、ハーフエルフの長耳。

「ひうううううあぁ!?」

転げるようにして尻もちをつき、悲鳴を上げて後ずさる。
途端、天幕の周囲を満たすように、げたげたと耳障りな哄笑が響き渡った。
ぐいと外から引っ張られた天幕が覆いかぶさるように倒れたのは次の瞬間だ。

「あ、や、ぁ、いやぁあああっ!なに?なんですの!?」
0029名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 17:10:47.70ID:Chowq+ND0
令嬢騎士は半狂乱になって、纏わりつく天幕に包まれ、のたうちまわる。
焚火の炎が天幕に移り、ぶすぶすと焦げた煙を吹き上げ、たまらず彼女は咽び泣いた。
やっとの思いで這うように逃げ出した頃には、その美貌は見る影もない。
括った金髪は乱れに乱れ、瞳と鼻は涙と鼻水で汚れ、顔には煤がこびり付き…。

「ひ、ぃっ!?ゴ、ゴブリン…!?」

あまつさえ、その薄汚い怪物( ← ※恐らく聖騎士。不意打ちせずに令嬢を起こしてから、
サシで挑発する姿を周囲に見せつけてる)の嘲笑を前に、悲鳴をあげて仰け反るとなれば。

暗黒の夜に吹きすさぶ雪の中、令嬢騎士は小鬼どもによって完全に囲まれていた。
手に手に粗雑な棍棒や石器を持ち、みすぼらしく毛皮をまいただけの、怪物たち。
遠くでは髪を掴まれたハーフエルフがぐったりと弛緩したまま雪の中を引きずられている。
白い雪の中、薄紅色の痕が筆で塗られた絵具のように続き、滲んでいた。

「ぁ…ゃ…っ」

いやいやと、令嬢騎士は首を左右に振った。駄々っ子のような動きで、髪が揺れる。
彼らは令嬢騎士が離れた隙を突いて襲われたのか。
はたまた彼女がいない間にと、洞窟に挑んだところで返り討ちにあったのか。
令嬢騎士はかたかたと震える手で剣を手繰り寄せ、鞘を払おうとするが…

「ど、どうして、ですの?ぬ、抜けない…抜けない…っ!?」
0030名無しさん@お腹いっぱい。2019/08/14(水) 17:12:39.23ID:Chowq+ND0
失態であった。
雪にまみれた剣をそのまま火の傍に置き、すぐに寒さの中に晒せばどうなるか。
溶けた水に濡れた鍔と鞘とが、再び寒さに晒され凍り付くのは必然といえよう。

目に涙を滲ませる令嬢騎士の周囲を、ゴブリンどもは十重二十重に取り囲む。
ぎゅっと唇を悲しませ、ならばと彼女は寒さでうまく回らぬ舌で呪文を紡がんとする。

「トリヌス…オルエンス…」
「GRORRA!」
「ん、ぶぅっ!?」

無論ゴブリンどもは、それを待ってやるほどの慈悲を持ち合わせてはいない。
容赦のない礫の一撃が顔に叩き込まれ、たまらず令嬢騎士は倒れ込む。
小鬼の慈悲とは、怯えた獲物が哀れっぽく嘆願する様を、嘲るためのものでしかないのだ。
形の良い鼻がひしゃげ、ぽたぽたと滴る血が雪原を赤く汚していた。

「GROOOOUR!!」
「い、やっ!やめ、やめなさい、あっ!?ひ、ぎっ!?ゃめ、っい、ゃあぁっ!?」
髪を掴まれ、泣き叫び、剣を奪われ、悲鳴をあげて。
そして宙を蹴るように足掻く足だけを最後に見せて。
両手の指よりも多くの小鬼たちが寄ってたかり、令嬢騎士の姿は埋もれていった…
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