6日開幕の全国高校野球選手権大会に出場する京都府代表・立命館宇治の吹奏楽部が、
地元・宇治市の高校吹奏楽部を題材にした京都アニメーションの作品「響け!ユーフォニアム」の主題歌を応援曲に選び、練習に励んでいる。

35人が犠牲になった京アニ第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件に部員らも心を痛めており、「甲子園での演奏で、京アニと選手にエールを送りたい」と願う。

「甲子園で『響け――』の曲を演奏してはどうか」。
先月18日の事件発生から10日後に甲子園出場が決まり、地元住民が学校側にそう提案したという。
部員約70人で話し合って「ぜひやりたい」と決め、今月1日から主題歌「DREAM SOLISTER」の練習を始めた。

組み合わせ抽選で、初戦は大会2日目の7日に秋田中央(秋田)と対戦することが決定。
あいにく吹奏楽コンクールと重なり、応援に行けなくなったため、甲子園での曲の披露は初戦突破が条件となった。
野球部の2年生部員(17)は「吹奏楽部に演奏してもらうためにも必ず勝つ。亡くなった方々のために全力プレーで地元を元気づけたい」と誓った。