ついでにこのへんも引用しとくか。

> まずは『冥王ハーデス十二宮編』の話から。このシリーズでは荒木さんは、総作画監督として
> 全話のレイアウトと原画をチェックしており、1話「新たなる聖戦の始まり」、7話「黒き衣の群れ」、
> 12話「女神の聖衣」、13話「決意の朝」では一人で全カットのレイアウトを描いている。
> 大変な仕事量だ。
(中略)
> TVアニメの本数が激増した事から、今はそれぞれの原画マンが複数の仕事を抱えている。
> そのため、なかなか思ったように原画が上がってこなかった。作監スケジュールのラスト数日で
> 100カット、200カットが上がってきたら、とても直しきれない。それで
> 「遠慮せずにやる事にしたんだ。そうやった方がよいものになるし、自分で描けば自分のものが
> 出せるわけだから。それでどんどん手を出してったら、結局、ああいうかたちになった」。
> 各話作監を担当した1話だけでなく、7、12、13話でも全部のレイアウトを描いたのは、
> 他のアニメーターの上がりを待つよりも、先に自分で全部描いてしまった方が早いと判断したためだ。
(中略)
> 『冥王ハーデス十二宮編』で勢いづき、そのまま制作に突入した『天界編序奏〜OVERTURE〜』。
> この作品では、全カットのレイアウトを、荒木プロダクションで描いた。
> 本作のレイアウトには、荒木さんが仕上げたカットと、彼がラフを描き、それを元に荒木プロの姫野美智、
> 飯島弘也、茅野京子、市川雅也の5人がクリンナップしたカットがある。
> 原画に関しては総カット数が1450で、その中の5〜600カットを荒木プロで担当したのだそうだ。
> 荒木プロが原画を担当したのはアバンの別荘のシーン、アルテミスと斗馬のシーン、
> そして、クライマックスなど。
> 荒木プロの原画に関しては、荒木さんが動きのラフを随分と入れた。
> 作監修正に関しても、荒木伸吾、姫野美智の2人に加えて、荒木プロの他のメンバーが、
> サブの作監として立った。
> 万全の態勢とも思えるが、劇場作品としては制作期間がタイトであり、作業は時間との闘いだったそうだ。
> ギリギリまで粘って作業をすることができ、やり切ったという実感があるそうだ。