悪役令嬢ものの「正ヒロイン」は平民よりは男爵令嬢であることが
多いように見えるけど、この「男爵令嬢」に「王子や貴族の子たちが
ヘイコラ従うっておかしいだろ」という視点で書かれたものは多いね
たいてい王太子の父である国王や王妃は悪役令嬢の味方設定だし


某ラノベの悪役令嬢の独白

「問題なのはビビアナ。彼女はなんとあろう事か芋女に懐柔された。(略)
と言うのもヒロインをいじめる私は将軍嫡男達と表立って敵対するようになっている。
彼らに憧れる彼女は自然とヒロイン派閥になったってわけ。そうすれば見目麗しい
殿方から芋女と仲良くしてくれてありがとうだとか感謝されるから。

……アンタさぁ、公爵家の令嬢が貧弱一般人に毛が生えた程度の男爵娘に擦り寄るとか
誇りってものがないの?」

「ちなみに王妃になる公爵家の娘に順番は無い。酷い時代なんて三代続けて同じ
公爵家の娘から輩出されたし。現代の王妃様も王太后様もうち出身じゃない。
なので久しぶりになるうちからの王妃の誕生にお父様はご先祖様のお墓の前で
泣いてご報告なさったんだとか。
ビビアナ、アンタは芋女の真実の愛とやらが成就すれば良かったんでしょうね。
でも私は私個人だけじゃなく多くの期待を背負っているわ。
その期待を肩代わりして責務を果たすぐらいやってもらわないと。
貴女は公爵令嬢なんだから――!」