ぷはっと息を乱しながら口を離したユエとハジメに、香織達が、抗議とおねだりの声を上げる。
「ず、ずるいよ、ユエ! 私もハジメくんと……」
「あ、あの私も……ハジメと……」
「ご主人様、妾ともしておくれ」
「あらあら、あなた、私もお願いしますね」
「はぅ、な、南雲くん、わ、私も……」
「ハジメさん……どうか……」
更に、アルテナをバックドロップで沈めたシアが無言でうるうると潤んだ眼差しをハジメへ向ける。
ミュウはよく分かっていないのか首を傾げていた。

そこへ、ユエがふわりと微笑みながら口を開いた。
「……ハジメ。誰とする?」
そんなことを悪戯っぽく言われてしまえば、ハジメの答えは一つしかない。
「ユエ一択で」