「うわー、晴れて綺麗ー!」
観覧車の窓ガラスに張り付き歓声をあげる幼馴染の横顔を克彦は眺めた
それは25年間見慣れた中で1番美しいと思えたので
「お前のほうがずっと綺麗だよ。」
という歯の浮くようなセリフが自然に口から出た。
驚いて自分のほうを向いた彼女に小さなケースをそっと差し出す
もうひとりの幼馴染が勤めるジュエリーショップで半ば強引に買わされた給料3ヶ月分の結婚指輪だった。
「結婚しよう!早耶香。」