妙にベタベタする優希
からかい、からかわれの関係だったはずなのに接触することも増え、時折見せる笑顔に見惚れることさえあった。
そして──

二人きりの部室。
仄かに膨らみを感じさせる胸を押し付け、頬を赤らめて、ただ見つめてくる眼差し。
どうしようもなく愛おしさが込み上げ、抱き寄せ、無理矢理に唇を奪う。
やめてと拒否されれば、やめるつもりだった。
それは言い訳に過ぎないけれど。
優希は、受け入れた。
唇を離した途端、蕩けた童顔を精一杯駆使して──

──もう終わるのか?
──やっぱりヘタレだじぇ

遠回しなおねだり。
そんなことをされたら、敵前逃亡なんて出来るはずもなし……!

みたいな話